「老いてこそマイライフ  第二集」の京都新聞記事


2011年11月26日(土)京都新聞 洛西版に掲載

老いてこそマイライフ」乙訓の55人エッセー集

     退職者の男性たちが心情をつづったエッセー集

                                           退職者の男性たちが心情をつづったエッセー集

 乙訓地域に住む退職者の男性でつくる「『男の居場所』の会」が、エッセー集「老いてこそマイライフ」をこのほどまとめた。2年前の第1集に続く発行で、趣味や老後の暮らしぶりなど、それぞれに自由なテーマをつづりつつ、人生の第二幕を生きる男性たちの心情を伝えている。

 60〜80代のメンバー55人全員が寄稿した。多く取り上げられた題材は、退職後に始めた趣味。サイクリングの醍醐味(だいごみ)や70歳前に習い始めた英会話で外国人観光客を道案内したエピソード、野菜作りの楽しさなど、生きがいを持つ喜びが率直な言葉で語られている。

 老いに向ける目線は執筆者によってさまざまで、死の迎え方を考察する会員がいる一方、101歳まで長生きすべく実践中の健康法を紹介する人もいる。75歳を迎えて行政から後期高齢者に分類され、「無心に遊ぶ『光輝幸齢者』でいたい」とユーモアたっぷりに切り返した文章もある。

 編集委員の鎌田昭洋さん(68)=長岡京市開田=は「老年期に入った男性の思いを吐露したエッセー集はそうないはず。同年配の女性にこそ読んでほしい」と話している。

 A5版197ページ。1冊500円。問い合わせは同会の岸本裕次会長、携帯電話090(4640)9187へ。