冥途のみやげ会
春画展を見に行こう
2016-3-22 細見美術館(岡崎)
春画を見て今更、何なのというご意見もありますが、江戸時代の隠れた文化に触れるベく細見美術館に向いました。
スムースに入場できましたが、会場内は意外に混み合っていました。 若い女性、そうでない女性の方々の多かったのは驚きでした。
みなさん一つ一つじっくりと見ていかれるので、行列の歩みはゆっくりと進みました。
予想外に多い整理員が「空いている奥にお進みください」「後ろからでもご覧になれますので2列で...」
などと申されておりましたが誰もいうことを聞かず黙々と順番を待って作品を見ていきました。
今回の展覧会のポスターは、手鏡の中に女性の足の裏が映っているだけですが、なかなか想像力をかきたてる内容でした。
元は喜多川歌麿の作品でしたが、全体を展覧会のポスターにすると、あちこちに貼れない内容なので苦労の跡が解りました。
葛飾北斎の「蛸と海女」はユニークで、絵そのもののインパクトが大きいだけでなく、背景に書かれた大蛸や海女、小蛸の台詞は
エロ小説真っ青の内容です。小蛸の「気を遣る」という古めかしい表現にも興味を引かれました。
ほとんどの作品は、丁寧に書き込まれた背景、調度品、衣装に全身が描かれたものが多いのですが、作者不詳の作品で
上半身だけのからみですが、表情も良く、写真でいうフレーミングの勉強になるものもありました。
似たような趣向の作品を次から次と熱心に見たため、見終わった後は疲れてしまいました。しかし良い冥途のみやげになりました。
ロームシアター京都で一服し、平安神宮の鳥居をくぐり、青蓮院から知恩院へ抜け円山公園に出ました。
祇園の街中を抜けて、長岡京から移転した「虜や」祇園店で昼食とビールを楽しみました。
館内は撮影禁止なので残念ながら春画の写真はありません。
春画を見終わって記念写真
細見美術館へ向かう ロームシアターの前はLPG使用の傘型暖房機が設置 青蓮院を抜けて円山公園へ
知恩院の山門は立派 祇園の街中を抜けて 長岡京から移転してきた「虜や」で昼食