新型コロナウイルスの危険性

 季節性インフルエンザは、日本だけで、毎年1000万人くらいが発症し、インフルエンザが「きっかけ」で1万人くらいが亡くなっているということから、そこまでの被害に至っていない新型コロナウイルスは恐れるに足りないと考えておられる方もおられるようですが、ノーベル賞受賞者の山中伸弥教授が説明しておられるように、新型コロナウイルス感染症は、致死率や感染性もインフルエンザより高く、ワクチンや有効な薬が無く、多くの患者が発生すると医療体制が崩壊してしまいます。

 医療体制が崩壊すれば、新型コロナウイルス感染症の患者だけでなく、心筋梗塞や交通事故など他の救急患者も救えなくなります。何としても、医療崩壊が起きるほどの被害に至らないようにする必要があります。

 これは、ワクチンがあり、多くの治療薬が開発されていて、年間1000万人が発症しても医療崩壊が起きない季節性インフルエンザとは全く違います。

 単に数字の比較だけでなく、新型コロナウイルスの危険性を正しく理解する必要があると思います。

                            (水口)

2020年8月17日