歴史散歩 2020-11-10 今出川通りを出町から西へ

 歴史散歩を歩いて

 11月10日好天に恵まれ出町柳をスタート。駅前にある柳月堂は今も京都に残る名曲喫茶、学生時代を懐かしむ人も多いだろう。

 同じく駅前すぐにある「定林寺」は萩の寺としてもよく知られているが、勝海舟がここを京都の定宿にしていたのは案外知られていないのではないか。

 「尾上松之助の胸像」。彼は日本映画の黎明期に牧野省三と組んで1000本以上の映画に出演したが、この胸像は福祉に功績があったため、知事蜷川乕三が建てたものだ。

 「三井別邸」は3階に望楼がある立派なたてものだが、ここは長らく京都家庭裁判所所長宅として使用されていた。国家権力の凄さを思わせる。

 「河合神社」ここは方丈記を著した鴨長明ゆかりの神社だが、方丈の復元模型が飾られている。そして下鴨神社の唯一残っている鴨脚家住宅もある。

 ここを過ぎて「出町桝形商店街」。100㍍足らずの小さな商店街だが、京都で一番賑やかな商店街といわれている。100均やスーパー、小劇場もあって人通りが絶えない。近くに京都唯一といわれるジビエを売っている肉屋もある充実ぶりだ。

 そして「幸神社」ここはさいわい神社ではなくさいのかみのやしろである。御幣を担いだ猿がいて京都御所・ここ・赤山明神と比叡山をむすんでいる。

 ということで最初の京都御所へ向かう。内裏の塀の東北隅が削られ、軒隅に御幣を担いだ猿を確認する。(猿は災いを去るというわけだ)この場所は猿が辻と呼ばれる場所でもあって、幕末に攘夷派の姉小路公知が切られたことでもよく知られている。

 相国寺に向かう。ここの墓地に「藤原定家・足利義政・伊藤若冲」3人の墓が並んでいる。

 ここまできて昼食休憩。

 午後は白峯神宮・武者小路千家・表千家・裏千家の三千家、光悦の菩提寺「本法寺」光琳の墓のある泉命院付近を散策して本日のウオーキングを終了する。

 京都のほんの一部数キロを歩いたに過ぎないが、京都の歴史の深さと拡がり、町の表情の豊かさなど、ご堪能いただけただろうか。

       木村嘉男記

 HP管理者の指示で案内者がこの記事を書きました。独りよがりの事実だけを羅列したそっけない文章になっています。ぜひ参加された方々のご意見をおよせください。

        (木村)

2020年11月11日